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48話 デレ期到来と隣の席争奪戦

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-11-08 06:00:45

 そらは思わず笑みをこぼす。うん、知ってた。この返事は想定内だよ。

 怒られなかっただけ、優しさが増した……のかもしれない。彼は、ブロッサムの微妙な変化を嬉しく感じていた。

 たしか、ブロッサムも貴族なんだよな。あんまり表に出さないけど、所作の一つひとつに品がある。湯船に浸かっている姿でさえ、どこか優雅な雰囲気を纏っている。普段は気づかないけど、実は同年代よりスタイルいいし、可愛いし……。

 そらが泡を流しながらふと彼女の横顔に目をやると、ブロッサムは湯船の縁に肘をついて、頬杖をつきながらぼんやりと湯気の向こうを見ていた。その長い髪は湯に濡れて肩に流れ、色白の肌を際立たせていた。けれど、その視線は時折そらの方へと揺れていて、何かを言いたげな気配があった。

 ……明日も一緒に入ってくれるかな。

 そらは、満たされた温かい気持ちと共に、淡い期待を抱いた。

 そんなことを考えていたら――

「皆ずるーいっ! 居ないと思ったらお風呂にいたぁー!」

 脱衣場の戸が勢いよく開け放たれ、明るい声と共にエルが突撃してきた。湯気が立ち込める浴室内に、眩しいほどの存在感を放つ。

 遅れて来たエルは、いつものように無自覚で、何も隠すことなくそのまま浴室内へと足を踏み入れた。濡れて光る白い肌が、湯気の合間から視覚的に飛び込んでくる。彼女の健康的な肢体は、少女らしい弾力と丸みを帯びており、水滴を弾く様が鮮やかに目に焼き付いた。

 ブロッサムは「きゃっ!」と小さな悲鳴を上げ、慌てて湯に身を沈めて顔を隠す。一方のエルは、そんな周囲の反応など気にする様子もなく、屈託のない笑顔を浮かべたまま、そらのそばまで無防備に駆け寄ってきた。その奔放な姿が、浴室の熱気と共に、そらの視界いっぱいに広がった。

「ちゃんと声かけたよ?」

 そらは、呆れたような表情を浮かべながら答えた。

 エルがぷくーと頬を可愛く膨らませて文句を言ってきた。その仕草は、全く悪びれる様子がなかった。

「聞こえなかったもんっ!」

 そんなエルを軽く無視して、そらは指示を出した。

「じゃあ、髪の毛洗うから、座って」

「えへへ……ありがと♪」

 エルは素直に湯船の縁に座り、そらに背中を向けた。水滴が滑り落ちる背中を見ながら、そらはシャンプーを手に取る。

 ……この子に「前も洗おうか?」なんて言ったら、間違いなく「お願いっ!」って即答されるな。

 そらは、エルの天真爛漫な性格を思い浮かべ、内心で苦笑した。ブロッサムとの遠慮がちなやり取りとは、あまりにも対照的だった。

 ……気まずい想像をした自分を戒めて、さっさと出よう。

 そらは、余計な雑念を振り払うように、湯船から立ち上がった。

 ――と思ったら、みんなぞろぞろついてきた。

 ブロッサム、エル、アリア、ノア。そして、いつの間にか入っていたステフまでが、そらの後を追って脱衣場へと雪崩れ込んできた。

 そらは、諦めにも似た苦笑を浮かべながら、彼女たちの髪の毛や背中を順番に拭いてあげた。ふわふわのタオルで、ぽんぽんと水気を取る。

 時間はかかるけど、こういうスキンシップも悪くない。

 タオル越しに伝わる、それぞれの温かい体温と柔らかな肌の感触。彼の心は、労いと愛情に満たされていった。

 でも……ステフ、ひとりでお風呂に入ってるの、寂しいんじゃないかな。

 そらは、皆に囲まれながら、ふとステフに思いを馳せた。彼女はいつも一歩引いて行動しているから、皆と一緒に入るのを遠慮してしまったのかもしれない。

 一緒には入れないけど……うん、あの子は発育がちょっと別次元だから。

 そらは、ステフの大人びた体つきを脳裏に描き、複雑な思いで頷いた。皆との賑やかな時間は楽しいが、ステフの心細さも気にかかった。

 夕食を食べ終えたあと――

 食後の満腹感と眠気が漂うリビングで、いつも通り、先にアリアとノアがもうぐっすり寝ていた。二人とも、静かな寝息を立てている。

 今日は三人で皿洗いをして、リビングの大きなベッドに横になっていると、珍しく頬を赤らめたブロッサムが、自分からそっと隣にやって来た。その仕草は控えめでありながらも積極的だった。最近、急に距離が近くなったなあ。デレ期、到来かな?

 そらは、温かい体温が隣に寄り添うのを感じながら、何かあったのかなと優しく考えていると、エルが勢いよく飛び込んできた。

「あー、ずるーい! そらくんの隣は、わたしの場所だよ!」

 エルは、不満いっぱいの声で、ブロッサムに対して抗議の意を表明した。

 ブロッサムは、静かに横になったまま、落ち着いた声で返す。その声には、一歩も引かない決意が込められていた。

「決まっては、いないでしょ?」

「決まってるんだよ。そらくんのこと、大好きなんだから!」

 エルは、身を乗り出すように力強く主張した。その言葉に、ブロッサムは少し間を置いてから静かに、けれどはっきりと、自分の想いを伝えた。

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